真砂町夜話

夜な夜な、思いついたことをカキコしてまし。よろぺこり♪('θ`)ノ

ワイルドソウル(上)を読了。

垣根涼介著のワイルドソウル(上)を読了。この著者の本を読むのは初めてだ。

戦後すぐにブラジルへ移民した日本人は、血のにじむような思いをし、また、死と隣り合わせの生活を送っていたのだ。主人公の衛藤は、子供の時に日本からアマゾンの奥地へ行くことになり、マラリアなどと闘いながら生活していた。
日本から一緒に行った両親に先立たれ、悲惨な移民生活を推進した日本の外務省を憎悪していた。はたして主人公は、壮大な復讐劇を実現するできるか。

ストーリーを描くタッチが素早い。サクサク読める。どうも山崎豊子の本にタッチが似ている感じもする。社会の矛盾を際立たせ、ぐりぐりと抉り出すのがウマいのだ。下巻も早く読みたい。