「無私の日本人」を読了
磯田道史著の「無私の日本人」を読了。
今年公開された映画「殿、利息でござる!」の原作である。映画を見たわけではないが、阿部サダヲが主演する映画のコマーシャルなどが気になって、原作を読んでみようという気になった。
原作の「穀田屋十三郎」を読み出すと、なかなかおもしろい。仙台藩の吉岡宿の疲弊を見かねて、町民が奇想天外な企画を繰り出す。
そこには、かつての日本人のDNAのようなものがしっかり組み込まれていて、現代に引き継がれているのか、それともなくなっているのか自問自答せざるを得ない状況だ。
じつに興味深い本だった。
無私の日本人 [ 磯田道史 ]
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初台スパイス食堂たんどーるを初訪問
職場近くの初台スパイス食堂たんどーるを初訪問。
この店、気になっていたけれど、すこし職場から遠かったので、訪問するのが遅くなってしまった。
カウンターがメインで、奥の方にテーブルがある模様。注文した品は、「カレー2種盛りのセット」。
3つのうちから選べるとのことだったので、「鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー」と「ベーコンとナスとキノコのトマトカレー」をお願いする。
和風テイストな感じで、とても美味かった。梅干を乗せるオプションもあったとのこと。また訪問したい。
希望荘を読了
宮部みゆき著の「希望荘」を読了。
『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く杉村三郎シリーズ待望の第4弾。今回は、短編集ということで読みやすいかもしれない。
おなじみ杉村三郎が東京都北区に私立探偵事務所を開業する。そこで持ち込まれる相談のような、そうでないようなものを、すんなり請け負うのだ。
えー、そんな相談受け付けなければいいのにと思いつつ、読み進めるのが結構面白い。
最初の「聖域」と「希望荘」が印象に残った。
またの展開を期待したい。
希望荘 [ 宮部みゆき ]
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64(下)を読了。
横山秀夫著の64(下)を読了。
D県警と記者クラブの争いがエスカレートしているさなかに、警察庁長官視察の真の目的を知った主人公の取った手段は意外なものだった。刑事部と警務部の縦割りを打破できない中で、独自路線を貫くのだった。
そこから主人公に見えてきたものは、なんと驚くような結末だった。後半のストーリー展開がとても面白かった。これぞスリルある展開だった。
64(下) [ 横山秀夫(小説家) ]
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