山崎豊子著の仮装集団を読了。
これまで著者の作品である「白い巨塔」「不毛地帯」「運命の人」「華麗なる一族」「大地の子」などを読んできた。今回の作品も文庫本で700ページにも及ぶがスルスルと読めとても面白かった。
勤労者のための音楽プロダクションである大阪勤音が舞台となっている。すぐれた企画力によって会員を多く増やした実績のある主人公流郷は、ひょっとしたことから、大阪勤音と人民党の繋がりを疑い始めるのだ。
勤音の中の人間模様、体制側とのやりとりなどハラハラドキドキの場面が続く。とてもうまく描かれていた作品だった。