ニュータウンクロニクルを読了
今日は、比較的湿度も低く、過ごしやすい気候だったので、街中をぶらりぶらりとしてきた。暑い夏には、とても歩く気がしなかったから。普段歩かない通りもテクテク。見えないものも見えてきて、いい気分。
中澤 日菜子著のニュータウンクロニクルを読了。1971年に開発が始まった多摩ニュータウンをモデルに、その後の50年を10年ごとに区切り6つの短編集で構成されている。とても読みやすかった。
開発当初は、同じ世代が一度に入居したため、子供がどんどん増えて、小学校の学区域が変更になったり、さらに分校になったりと大変だった。しかし、10年20年経つと、地域のニーズはどんどん変わり、オールドタウンと揶揄されることに。
登場人物の軸となる健児はいう。
「いつかきっとニュータウンはよみがえる、と。そこに住むひとがいる限り町に終わりなんてない。消滅と再生を繰り返しながら町は生き続ける。10年、20年、、、50年先の未来に向かって」
確かに地域の人々が住み続ける限り、地方も地方も消滅なんかしないと思う。そんな簡単に消滅なんかしないんだと確かな気持ちになった。
ニュータウンクロニクル [ 中澤日菜子 ]
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