真砂町夜話

夜な夜な、思いついたことをカキコしてまし。よろぺこり♪('θ`)ノ

新・所得倍増論を読了

週末の雨が続きます。先週も今週も台風の影響でアメアメ。これじゃあ、バイクで外に出かけられないではないか。せっかくのいい季節のはずなのに。一体どうしてくれよう。そんなこんなで読書が進む。

今回はデービッド・アトキンソン著の「新・所得倍増論」を読了。著者は、「日本のGDP総額が世界第3位である理由は、日本の人口が多いことと深く関係していて、本来持っている日本人の潜在能力に比べると、全く不十分な水準なのです。一人当たりのGDPは世界27位、一人当たりの輸出額は世界44位、一人当たりノーベル賞受賞数は世界39位。潜在能力に比べて明らかに低すぎる水準である。」と憂いている。

少子高齢化だからとか、国の借金問題とか、目先の利益より大切なものがあるからとか色々あるかもしれないが、著者は、言い訳に過ぎないとバッサリ切り捨てている。

アベノミクスの足を引っ張っているのは「経営者」で、ドイツ、スウェーデンと同様の生産性を確保すれば輸出額も3倍に増え、農産物輸出は今の8倍増やせるとしている。

また、EU最高の生産性を誇るロンドンは一人当たり1000万円もの生産性を上げているが、東京都は700万円に過ぎなく、もっと頑張らなきゃならないとされている。

これまで聞いたこともなかった鋭い指摘を数々しているのがとても面白かったが、解決策はどのようにすればなかなかどうして難しい。