「無私の日本人」を読了
磯田道史著の「無私の日本人」を読了。
今年公開された映画「殿、利息でござる!」の原作である。映画を見たわけではないが、阿部サダヲが主演する映画のコマーシャルなどが気になって、原作を読んでみようという気になった。
原作の「穀田屋十三郎」を読み出すと、なかなかおもしろい。仙台藩の吉岡宿の疲弊を見かねて、町民が奇想天外な企画を繰り出す。
そこには、かつての日本人のDNAのようなものがしっかり組み込まれていて、現代に引き継がれているのか、それともなくなっているのか自問自答せざるを得ない状況だ。
じつに興味深い本だった。
無私の日本人 [ 磯田道史 ]
|