真砂町夜話

夜な夜な、思いついたことをカキコしてまし。よろぺこり♪('θ`)ノ

「ニュータウンは黄昏れて 」を読了

職場の人から薦められ、垣谷美雨著の「ニュータウンは黄昏れて 」を読了。

中学校の同級生である友人二人と離れたり、近づいたりしながら交流する娘・琴里とその母、頼子。ある資産家の息子との出会いなどから、たまにはカネのことでぶつかり合いながらも、寄り添う家族。

日本の高度成長期の象徴でもあるニュータウンの誕生から、建物が老朽化してきて街の課題が顕在化してくるまで、あっというまの期間なのだ。日本のどこにでもありそうな風景、家庭を背景にしながら、物語はあらぬ方向に進んでいくのだ。するする読めた。

文章のテンポが宮部みゆきとも似ており、ときどきサスペンスだったかな、ひょっとして誰かが殺されるのかなとソワソワしていたが。