真砂町夜話

夜な夜な、思いついたことをカキコしてまし。よろぺこり♪('θ`)ノ

インフラの老朽化

昨年12/2に天井板落下事故により通行止めとなっていた笹子トンネルの上り線が、あさって2/8に開通する見通しとなった。
この事故により9名の尊い命が失われた。改めて、亡くなった方のご冥福をお祈りしたい。

この事故に関する原因究明、再発防止策の確立が、まだ終わっていない。
国交省が設置した「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」において、天井板とトンネルを繋げるボルトの6割は抵抗力が不足していたことが2/1に公表された。
特に、全183箇所中16箇所で安全率1.0以下であったことは問題だ。
ボルト自体には異常が見られなかったことから、接着剤に原因があったことも考えられている。
2/2付けの朝日新聞によれば、『引き抜かれたボルトには、先端の一部にしか接着剤が付着していなかったものが多数あったという。また、関係者によると、崩落現場でボルトが抜け落ちた穴の調査でも、接着剤は穴のごく一部にしか残っていなかったという。』としている。
ボルトの抵抗力が不足していた理由が議論の肝のようだ。接着剤が不足していたのか、それとも足りていたけれど何らかの理由で機能していなかったのか。そして、笹子トンネルだけが接着力が不足していたとは考えられないため、天井板を設置している他のトンネルなどにおける影響についても再発防止の検討が必要だ

首都高速道路会社の有識者委員会は、開通時期が早い都心環状線など6路線の建て替えや修繕などに9100億円かかると試算した。2/5付けの日本経済新聞の一面に『国交省、無人技術を実証実験 橋・トンネル 維持費も抑制』という記事もある。
インフラの老朽化に対応するため、予防保全型の管理に加えて、高感度のセンサー技術を用いるなど新技術の導入や不必要なインフラの撤去などあらゆる方策の導入が必要であろう。