アフガンの男(上)(下)を読了
忘年会シーズンの到来。先週は、毎日のように飲んでいたような気がする。忘年会に向かう鉄道もものすごい混雑だし、タクシーも全然捕まらない。すごい騒ぎだな。
忘年会シーズンくらい、終電の延長をしてくれても良いような気がする。ナイトタイムエコノミーの重要性が歌われる中、その経済効果たるやものすごいとおもうのだけどな。
フレデリック・フォーサイス著の「アフガンの男」(上)(下)を読了。この本、ずいぶん昔に読んだ気がするような感じだったけど、細かな部分を思い出せず、ずんずんと読み終えてしまった。
混迷の現代社会に警鐘を鳴らす、超一級のエンタテインメント!
逮捕劇のさなかに死亡したアルカイダ幹部の残したパソコンから、大規模テロ計画の文書が発見される。米英諜報部は内情を探るため、元SAS将校を収容中のタリバン戦士の替え玉として、アルカイダに潜入させる……。
潜入捜査のハラハラドキドキがものすごい感じ。一気に引き込まれて、そこから抜け出ることはできない。前に進むしかないのだ。
しばらく、フレデリック・フォーサイスの祭りが続きそうな感じ。
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邪馬台国は「朱の王国」だったを読了
いよいよ寒くなってきたが、今週末はバイクの車検があったので1時間ほどかけて民間車検場へ行ってきた。とても寒かったけれど、シバれるほどではない。順調に車検も終わり、近くのカレー屋さんに行ってムシャムシャ食べてきた。たまにはバイクで街乗りするのも良いかも。
蒲池 明弘著の『邪馬台国は「朱の王国」だった』を読了。
古代日本は朱の輸出で繁栄した「朱の王国」だった。
「朱」という視点で日本の神話と古代史を読みなおすと、目からウロコが!
長年、続く邪馬台国論争に一石を投じる画期的な論考の誕生。日の丸、神社の鳥居や社殿、漆器、朱肉……と日本には朱色があふれており、この国のシンボルカラーといってもいいだろう。
朱の成分は火山地帯で産出される硫化水銀。火山国の日本では赤みをおびた石や砂として全国のいたるところで採掘できた。
朱は顔料・塗料として、防腐剤・防虫剤として、さらには不老不死をねがう薬品に欠かせない水銀の原料として、大変な価値をもっており、古代日本の重要な輸出品だった。朱の産地が集積しているのは九州・奈良・伊勢。
そして神話、古代史には、これらの地が、いくどとなく登場する。・なぜ神武天皇は九州南部から近畿(奈良)へ向かったのか。
・なぜ世界的にも巨大な墳墓(古墳)が奈良周辺で多く造られたのか。
・邪馬台国の候補地は、なぜ奈良と九州が有力なのか。
・なぜ八幡宮の総本社は大分県宇佐市にあるのか。
・なぜ伊勢に国家的な神社が鎮座しているのか。
・なぜ奈良・東大寺の「お水取り」は火祭りなのか。こうした疑問も「朱」を補助線にすると、定説とは異なる解が浮かび上がる。
半世紀もの間、埋もれていた仮説を手がかりに、日本の古代を探る。
邪馬台国論争は新聞では読んだことがあったけれど、なかなか興味深い。ワクワクするといったら、怒られるかもしれない。けれど、それなりのロマンがあるような気がする。
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我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たちを読了
木枯し1号が東京で吹かなかったことが話題になった。すこし暖かめの冬なのかな。いいような、悪いような微妙な感じだ。
川端裕人著の「我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち」を読了。
我々ホモ・サピエンスの出現以前、地球には実に多様な「人類」がいた。教科書に載っているジャワ原人や北京原人だけではない。身長わずか110cmのフローレス原人、台湾の海底で見つかった澎湖人など、とくにアジアの「人類模様」は、目もくらむほどだった。しかし彼らはすべて滅び去り、いま人類は「我々」しかいない。なぜ我々は我々だけなのか? 答えを追い続けた著者が人類進化学の第一人者に導かれて出会った衝撃の仮説!
ホモサピエンス全史も売れ行きが良いことからも分かる通り、人類史は流行の書籍だ。それを割り引いても、とても面白い著書だった。
はたして人類はどうやってここまできたのか。その謎を明かすストーリーが面白い。
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あやかし草紙を読了
もう師走も近くなってきて、コートが必要な時期になってきた。これからもっともっと寒くなるんだと思うと、早々コートを着ていくのもどうかと思って思案中なところ。
宮部みゆき著の「三島屋変調百物語あやかし草紙伍之続」を読了。ご存知の三島屋変調百物語シリーズ第5弾だ。
”江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。 亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!”
主人公おちかが担うこの物語も第1期が完結とのこと。次はどうなるのか。楽しみ楽しみ。
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玉村警部補の巡礼を読了
10月末になり、あっというまにハナミズキの葉っぱも紅く染まってきた。いよいよ秋本番な感じ。昼間は暑いけれど、朝晩は10℃そこそこだし。
ひさしぶりに海堂尊著の「玉村警部補の巡礼」を読了。チーム・バチスタの栄光に出てくる加納警視正・玉村警部補コンビが再び登場。
阿波→土佐→伊予→讃岐とお遍路を巡る旅なのになぜか事件が発生し、その謎を解いていくのだ。
加納・玉村のツッコミとボケの掛け合いが面白い。
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