東京とんかつ会議を読了
いよいよ年の瀬です。今年も、半月しかありません。やれなかったことは多いけれど、進んだこともあった。これまで全然進まなかった事柄も進み成果もあったと思う。そんなこんなことを思い出すのも年末だからか。節目を気にするのは日本人の特性かもしれない。
先日は、山本益博著の「東京とんかつ会議」を読了した。食通のお三方が、東京中のトンカツを食べて、採点して行くのだ。
とんかつの重要な部分である豚肉の脂身をどのように取り除いているのか。そして、とんかつの歴史を紐解いたり、店主の人となりを描いたり。
読んでいるうちに、よだれが出てしょうがない。通勤の電車の中で読むと、困ってしまう本だな。
東京とんかつ会議 [ 山本益博 ]
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おとな担々麺祐子
すっかり寒くなってきた今日この頃。コート着ている人も3分の1くらいいるかなという感じだ。12月にならないとコートを出すつもりがないので、朝はしばしポケットに手を突っ込んで出勤するつもりだ。
先週末は、うちの近くの麺屋ねむ瑠にて、限定商品である「おとな担々麺祐子」を頂戴した。
18時スタートだったので、その10分前にお店に行ったら、もう3人ほど並んでいた。やっぱり人気なのね。
担々麺は、辛いやつとか、ビリビリ来るやつとかあるが、今回のは辛い系だ。びっくりするほど辛くはなく、少しピリピリして汗を掻くタイプだ。烏賊煮干のダシとのミックスが面白かった。
それより、祐子と言うタイトルが気になる。店主的には古手川祐子をイメージしているようだが、全くわからない。謎は深まるばかりだ。
オレたちバブル入行組を読了
すっかり11月に入ってめっきり寒くなってきた。コート着ている人も半数くらいになって着たので、おいらの冬物もそろそろ出さなくてはと感じている今日この頃。
池井戸潤著の「オレたちバブル入行組」を読了。
本書は、4年前に「倍返しだ」で話題になったテレビドラマの原作だ。内容はこんな感じだ。
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
銀行の内情が結構ギラギラ書かれている。著者も銀行に勤めていたこともあったそうなので、まさしくそんなギリギリしているところなのだろう。とても面白かった。
オレたちバブル入行組 (文春文庫) [ 池井戸潤 ]
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新・所得倍増論を読了
週末の雨が続きます。先週も今週も台風の影響でアメアメ。これじゃあ、バイクで外に出かけられないではないか。せっかくのいい季節のはずなのに。一体どうしてくれよう。そんなこんなで読書が進む。
今回はデービッド・アトキンソン著の「新・所得倍増論」を読了。著者は、「日本のGDP総額が世界第3位である理由は、日本の人口が多いことと深く関係していて、本来持っている日本人の潜在能力に比べると、全く不十分な水準なのです。一人当たりのGDPは世界27位、一人当たりの輸出額は世界44位、一人当たりノーベル賞受賞数は世界39位。潜在能力に比べて明らかに低すぎる水準である。」と憂いている。
少子高齢化だからとか、国の借金問題とか、目先の利益より大切なものがあるからとか色々あるかもしれないが、著者は、言い訳に過ぎないとバッサリ切り捨てている。
アベノミクスの足を引っ張っているのは「経営者」で、ドイツ、スウェーデンと同様の生産性を確保すれば輸出額も3倍に増え、農産物輸出は今の8倍増やせるとしている。
また、EU最高の生産性を誇るロンドンは一人当たり1000万円もの生産性を上げているが、東京都は700万円に過ぎなく、もっと頑張らなきゃならないとされている。
これまで聞いたこともなかった鋭い指摘を数々しているのがとても面白かったが、解決策はどのようにすればなかなかどうして難しい。
デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論 潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 [ デービッド・アトキンソン ]
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